動物写真家、星野道夫「悠久の時を旅する」写真展に行ってきました!

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久しぶりのブログ投稿です。

いろいろと忙しくて、なかなかブログを書けていませんでした。

先日、星野道夫さんの写真展に行って来ました!

星野道夫さんはアラスカで動物写真家として活躍されていた方です。

恥ずかしながら、私は今まで知らなかった写真家の方でした。この前録画していたNHKの「ダーウィンがきた」で写真と文章を見て衝撃を受けました。

野生のホッキョクグマなのに、穏やかな顔で映っている姿。躍動したカリブーの群れの写真。目が釘付けになりました。そして、目に浮かぶ軽やかで叙情的な文章。

星野さんは神田の洋書専門店で1冊の写真集に出会い、そこに載っていたアラスカに惹かれて、シシュマレフ村の村長に向けて手紙を書きました。当時はインターネットなど無い時代。アラスカに知り合いもいません。手紙自体届くか分からない状況でしたが、半年経った後にシシュマレフ村のある家族から手紙を受け取り、アラスカへと旅経つことができたのです。実際に行動に移してアラスカへと渡った星野さん。大学生の時の友人の死も彼をアラスカへと駆り立てるきっかけの一つとなりました。人の一生は短い。だからこそ、好きなことをやるということ。

星野さんはヒグマに襲われて亡くなりました。若すぎる死でした。今、星野さんが生きていたら、どんな写真を撮るのか。コロナ禍の今をどんな想いで見るのか。パンダも撮って欲しかった。彼が映し出す動物たちをもっと見たかった。

星野道夫さんの言葉、写真に惹かれて、すぐ本を購入しました。一つ一つの文章がすーっと心に入っていく。壮大な自然の中で、人ひとりの悩みなんて、ちっぽけなものなんだなって思わせてくれました。

本を読んでいてもたってもいられず、恵比寿にある東京都写真美術館で開催されている写真展に行きました。壮大な自然と生命に満ち溢れた動物たちの写真と、星野さんの熱い想いに涙が溢れてきました。

2022年、アラスカにある星野さんの自宅から、星野さんが当時使っていたパノラマ撮影用のカメラが見つかり、その中にフィルムが残されていたことが分かりました。その写真が今回の写真展でも展示されています。26年もの間発見されていなかったカメラ。そのカメラに写されていたのはホッキョクグマの親子の姿でした。

 

コロナ禍で、人に気軽に会えなくなって、不安定な世の中を過ごしてきた方が多いと思います。その中で、星野道夫さんの言葉と写真は私たちの心を暖かくて優しい気持ちにさせてくれます。

旅をする木に書かれている一説をご紹介します。

ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、もうひとつの時間が確実に、ゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは天と地の差ほど大きい。

何か辛いことがあった時、今いる世界が全てではないと思えること、違う世界が拡がっていると思えることで、心は救われて、広く深くなっていくのかなと思いました。遠いアラスカに想いを馳せることができました。

上手く説明できないのがもどかしいんですが、本当に本当に素敵な作品の数々だったので、ぜひ観に行って頂きたいです。

1/23(日)まで開催しています。

写真展のミュージアムショップでポストカードとしおりを購入しました。

この無防備なホッキョクグマの姿が愛らしくて。他にもたくさん素敵な作品がありましたよ。

こちらはこの写真展の本になります。

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